研究部会紹介>街の色京都・三十三景 予備調査2
街の色京都・三十三景 予備調査2
白川沿いの道から東へ旧東海道に当る石泉院通を見透かすと、
並河靖之七宝記念館と、その筋向かいの長屋の並びが見えます。
記念館は国登録有形文化財ですし、もとは工人達の宿舎であった長屋も、
当時の工芸地区の雰囲気を伝えています。石泉院橋から川下を眺めると、
両岸の緑の間に白壁と黒弁柄の柱や下見板の民家が遠望され、ちょっと不思議な景観を作っています。
三条から下の白川東岸には、学校の校舎やマンションなど、
中層の洋風建築が並んでいますが、川沿いの道路に面した塀と共に、
YR系の明るい色調が岸の柳と相俟って、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
研究部会紹介>「初秋の見学会」引染体験 レポート みやした
「初秋の見学会」引染体験 レポート みやした
9月30日 日曜日の午後、新撰組ゆかりの壬生界隈の街並みを見学しました。
途中、当研究会の会員、共和染色工業(有)さんの引染工房におじゃましました。
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工房内は染め上がった色とりどりのまっすぐに伸びた反物でいっぱいでした。両端を引っ張った反物(約13m)を端から端まで一気に染めるので工房は長方形をしています。この「布地を引っ張って刷毛で染める」技法は世界でも珍しい染色法だそうです。染め工程の前に反物がしわにならないように等間隔に打つ伸子(しんし)の放物線と反物の直線とが作り出す空間の美しさに見惚れ、暫し時間を忘れました。
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染め工程です。染料液を調合して、色あわせした後、刷毛に含ませて引くことによって着色する作業です。長い反物を均一にしかも速やかに染色しなければならず高度な技術が必要です。リズミカルで素早い見事な刷毛さばきで、見る見るうちに長い反物が染め上がっていきます。
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わたしが染めたスカーフです。材質はごく薄手のシルクに市松の地模様入り。イメージしていた紫色に染料液を調整していただき、無謀にもぼかしに挑戦! 写真ではわかりにくいのですが、ぼかしはスカーフの中央から両端に向かって色が濃なるという結構むずかしいぼかしです。1.2mほどの短いスカーフだったのですが、刷毛を思うように動かすことが出来ず、ムラが出たり端が染まっていなかったりトラブル続出でしたが、手取り足取りのサポートをいただいてとても満足な逸品(?)が出来上がりました。ありがとうございました。
研究部会紹介>2007.04.01 三十三景 予備調査
2007.04.01 三十三景 予備調査
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問屋町通の西隣りは川端通。
川沿いの商店街によくある舟で運ばれた荷を店の裏から倉庫に取り込み、
表で商うといった感じに見えましたが、どうだったのでしょう。
だから問屋町通の西側が商業の主力だった形態の名残が残っている様に見えます。
“洛東遺芳館”もそうした商家の本店が保存されているものでした。
東側も店舗だったり、そうした商家の居宅だったりしたのでしょうが、
建て替わった家々にも土壁や板壁、軸組などの色合いに京都らしさが伺えます。
出会った人々の雰囲気も穏やかで、心休まる街並みでした。
研究部会紹介>伝統景観色彩研究会
伝統景観色彩研究会
伝統色彩研究部会は、京都らしい伝統的な街並みがどの様な色彩で構成されているのかを探ろうとしています。京都は、1200年の歴史を誇ると供に、その間、常に新しい都市であり続けました。そうした中で、どんな色がどの様に生まれ、育って来たか、またそうした色がどの様に現在に生かされているか、材料や工法と共に考えて行くと、興味の止まるところを知りません。
伝統景観色彩部会では、そうした色彩の色濃く残る街、上賀茂神社の社家町ですとか、上七軒や祇園の様な花街などのウオッチングで伝統色彩を楽しんで来ました。そうした情報収集の延長として、2007年度から”街の色・京都三十三景”を選定して見ようと言うワーク・グループを立ち上げました。
これは、いわゆる京都観光案内書に載っていない“隠れた京都の名所”を探し、その中に根付いた“伝統景観色彩”を発見して見ようと言う試みです。京都のことですから、百景でもありそうに思いましたが、実際に始めてみると、なかなかそうも行かない様ですが、とりあえず三十三景を目途においています。
江戸から明治にかけて形成された街並みが主流の京都市街の中で、時代と共に拡大して来た市街地に、大正時代以後に建造された建築群が古いものよりも“京都らしさ”を濃厚に持っている、そんな例も散見します。そうしたものを掘り起こし、洛中、洛外また新旧に拘らず記録することで、これからの新しい街づくりの手法を探って行きたいと思います。
沖中 忠太朗

